「温かい家」は寿命を延ばす。(パート2)

“「温かい家」”は、寿命を延ばす。週刊文春10月5日号に掲載された言葉です。(パート1はこちら

住宅が寒いと健康を損なう。という事です。

厚労省の統計によりますと、住宅内で何らかの事故で死亡した人は、1996年には年間1万人強であったのが、2012年には1万5千人に達しています。

交通事故死亡者数が年々減少し続けて、4千人を切ったのとは対照的に、住宅内の方が多く、室内の方がはるかにリスクが高いという事が言えます。

住宅内での死亡は、浴室内での溺死が4割、温かい居室から廊下浴室と室温がどんどん下がって体が冷えた後に、浴槽内で急激に体が温まる事に伴う体調不良、いわゆるヒートショックが起こったからです。

住宅内の温度格差で、血圧が急激に上下したことが原因と思われます。

冬場の暖房の効いた居間と冷えたままの廊下やトイレなどの温度差は、戸建ての場合で平均15℃あるといわれています。

夜中に目が覚めて、温かい布団から抜け出し、トイレに行こうとして心筋梗塞や脳梗塞を発症して死亡するケースも少なくない。急激な温度変化は、体にかなりの負担をかけるという事です。

夜中の0時の時点で、室温を18度以上に保つ家に住む人の高血圧発症率を1とすると、18度未満の家に住む人達は6~7倍高血圧を発症しやすい事が、調査でわかっています。

加齢・肥満・喫煙・塩分摂取による発病率と比較しても、家が寒い場合の方が、発症確率が高かった。

脱衣所の平均室温を比較すると、12度と14度の2度の違いで健康寿命に4歳も開きがあった。

と述べられています。

住む家の中の暖かさと、住む人の健康とは非常に関係があるという事がわかります。

では住む家を冬は暖かく、夏は涼しくするためにどうすれば良いか考えてみます。

住宅の断熱性能を表す指標に「UA値」というものがあります。

数値が小さいほど、性能が高い(保温性がある)ことを表し、2020年からは新築住宅でUA値0.87以下(温暖な地域の基準)が義務化されます。

ただ、計算上のUA値がいくら小さくても、快適な家になるにはC値(隙間風)や換気(空気の流れ)が良くないと、快適な住み心地のいい家にはなりません。

この為、美和ではC値0.3以下、UA値0.4以下に、換気はCD(センターダクト)涼温換気システムを入れた家づくりに励んでいます。

これからの住宅は、やはり『涼温な家』が一番だと思います。

今年も、これから寒い冬へ季節が変わります。

皆さんが今住まわれてる家は、家中暖かく、温度差の無い家でしょうか?

もし健康で、元気に暮らしたいと思われるのなら、冬は暖かく、夏は涼しい家づくりをすべきです。

一度、美和工務店の体感ハウスへ来て頂き、『涼温な家』の素晴らしさを体感して頂ければと考えております。

近藤 正隆

 

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