大地震確率 太平洋側高め 政府予測南海トラフ微増

朝日新聞に出た日本全国の地震予測図です。

政府の地震調査研究推進本部は、27日、特定の地点が30年以内に地震に見舞われる確率を示す「全国地震予測地図」の2017年版(1月1日時点)を公表した。

建物が倒壊し始めるとされる震度6弱以上では、千葉・横浜・水戸市役所がいずれも8割を超えるなど、関東・東海から近畿・四国にかけての太平洋側が引き続き高かった。

と述べています。これを見ますと、日本全国、人の住める町では、どこに住んでも地震から逃げる事が出来ないという事がわかります。

ではどうすれば良いのかと考えてみた時、地震が起きても安全な家づくりをしなければならない。という事になります。

 

《地震が起きても安全な家づくり》とはどんな家なのか?

25年間家づくりに関って来た者として、私の考える安全な家づくりについてお話します。

一番のポイントは、地震が起きた時いかにして、早くスムーズに地震の力を地盤に伝え逃してやるかという事です。

 

①地盤について

家を建てようとしている敷地の地盤調査を行い、地盤の強度を把握し、地盤改良の有無を判定します。
軟弱地盤であれば、柱状改良工事または、鋼製杭工事を施します。

 

②基礎について

基礎はしっかりと地盤に接する事の出来るダブル配筋による耐圧版基礎とします。
また、より強度を上げる為①地中梁の設置②コンクリートの一体化打ちを行います。

 

③軸組みについて

長期にわたり強度を保つ為、無垢材を使用します。
そして、壁内の通気を確保し、常に木材の乾燥状態を保つようにします。
又、1階と2階部分の体力壁が重なるように計画し、直下率を出来るだけ上げるようにします。

 

④建物の重量について

建物の揺れを考える時、まず建物を軽くする事が大切です。
屋根材や壁材は軽い物を選ぶ事がポイントです。

 

⑤耐震から制震へ

地震が起こった時、どんな型や大きさの家でも揺れます。
建物を破壊する揺らす力を小さくする事は、建物の安全を考えた時一番効果的な対策です。
この為、建物の揺れを小さくする制震ダンパーの取付をおすすめしています。

 

⑥建物の定期的なメンテナンス

新築時いくら力強い家を造ったとしても、時間の経過と共に緩みや破損、腐食が進みます。
放置すれば家自体の強度も落ちて地震時耐えられなくなり破壊されてしまいます。
定期的なメンテナンスが必要です。


※このようなステッカーを見られた事はありませんか?

今はこれに建物の立地条件によっては、地震により発生する津波のことも考えなければなりません。

このように、日本国内で、我が家で安全に暮らす為の家づくりには、このような点を注意しながら進めなければなりません。

ただ技術は日進月歩します。この為(株)美和工務店では良いものは取り入れ、皆様の安全・安心に役立つ家づくりに励みます。

近藤 正隆