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『一条工務店との違い』 松井修三氏のブログより
いい家をつくる会 会長 松井修三氏の書かれたブログを転載させて頂きます。
お家を建てようと思われている方に読んで頂きたいブログです。
「いい家」をつくる会コラム⇒http://www.ii-ie.com/column_new.html
一条工務店との違い
今年の会員への年賀状である。
<AI・IoTの急速な拡大によって、エアコン・照明・カーテンなどの操作が自動化され、便利・省エネ優先の「設備追求型住宅」がスタンダードになりつつあります。
「涼温な家」は、住む人が、四季折々、自分の感性に合った涼温感を創出することができる住宅です。健康長寿に役立ついちばん確かな家づくりに、我々は正直に取り組んでいきましょう。>
さて、「御社か一条工務店か、特に断熱性能に対する取り組み方の違いで決めかねている、というお客様から、いろいろとご質問をいただいた。
これは、設計士が書いた返事である。
<ご質問についてお答えさせていただきます。
弊社の基本的な考えからお話しします。
弊社は、「住宅の一番大切な価値は住み心地である」と考えます。
「住む人の幸せをこころから願う者でなければ、家づくりに携わってはならない」という信条に基づいて、正直に家づくりと取り組んできた結果、たどり着いたのが上質な住み心地を実現した「涼温な家」です。
そこでは、住み心地が保証されます。保証されないのであれば、絵に描いた餅と同じですから、保証できるように設計・施工をします。
「涼温な家」の住み心地は、構造・断熱・換気・冷暖房の四つの要素によってもたらされます。
それぞれを一体のものとして設計施工します。
一条工務店さんは、別々です。
見た目でも分かる第一の違いは、構造材です。
一条工務店さんは、防腐防蟻処理をした材木であり、弊社は木そのものです。
防腐処理は、必要ありません。内部結露が起きないからです。
防蟻は、特許MP工法といって、薬剤を一切使わない物理的なものです。
第二は、断熱の方法です。
弊社は、外張り断熱で、お客様のご要望がある場合には、充填断熱を付加することができます。Q値は、1.9(UA値0.56)程度です。
一条さんは、外張り+充填で特殊な構成によってQ値0.51という驚異的な性能を誇っています。
断熱性能は、断然、一条さんが優れています。
弊社が断熱性能を公表しないのは、それだけを取り上げても意味がないからです。
断熱性能が優れるほど、一次エネルギー消費量、つまり家の燃費が減るかといいますと、ほとんど変わりはないと思います。
「涼温な家」は、国の基準値の約20%ダウンが標準です。太陽光発電をすれば、
「ゼロ・エネ」になります。
ご承知のように、断熱性能は気密性能と一対に扱わねばなりません。どんなに断熱性能が優れていても、隙間があったのでは意味がないからです。
弊社は、「換気が命」の家づくりを心掛けていますから、相当隙間面積を0.3cm2/m2以下にするように努めています。これは、量産できるものではなく、「現場の良心」がないことには実現不可能です。
一条さんの数値が分かりませんので比較できませんが、弊社では全棟お客様の立会いの下で気密測定を実施しています。
第三の違いは、換気と冷暖房の方法です。
断熱性能では著しく劣るのに、住み心地では優れていると主張する理由ですが、住み心地をそれ以上に左右する換気と冷暖房の方法に優れていると確信するからです。
第一種全熱交換型換気+センターダクト換気の組み合わせ(特許)は、従来からの換気の概念を覆しました。
換気の経路を逆転させ、微弱な空気の流れで確実に換気の効果をもたらします。
住み心地の急所は、空気の気持ち良さに尽きます。暖かい、涼しいはこれからの家では当たり前ですが、空気の気持ち良さなくして健康は得られません。
一条さんとの違いは、「住み心地体感ハウス」でご確認いただけます。
これからの家は、寿命100年時代を見据えて、健康寿命を延ばすための投資と考えるべきだと弊社は考えています。そのためには、家中を涼温房に保ち、どこにも快適差をつくらないようにしなくてはなりません。
住む楽しみを満喫し、「日常生活動作」を鈍らせないことが大事だと考えます。
この点からも床だけ暖房、そして個別エアコンには賛成しかねます。
「涼温な家」で用いる涼温エアコンの効果は、床も壁も天井もほぼ同じ温度となり、外断熱によって蓄えられた熱が放射され、体感温度を快適に維持し続けます。
省エネにしばられ、局所・間欠冷暖房で縮こまる暮らしをするのではなく、「いいなー、いいなー」と家中を歩き回りたくなる家に住みたいものです。
ドアのことですが、開閉によって快適差が生じてしまうのは換気と冷暖房の方法に問題があるのです。開けても、閉めても関係なく快適であることが大事です。
プライバシーのためにドアを設けることは、まったく構いません。
さて、住み心地はご指摘のとおり主観的な価値判断です。しかし、100の家を造り、100の家族が住み心地に満足してくださっているとしたら、客観的な価値になるのではないでしょうか。
ホームページのお客様の住み心地感想をぜひご覧ください。
「涼温換気」は、立地と間取りにもよりますが、基本的に50坪ほどの広さの家を1台のダクト用エアコンで涼温房します。部屋の中では、エアコンを用いるべきではありません。不快であり、不健康だからです。
太陽光発電の採用は、お客様のご希望で対応しますが、敢えてお薦めはしていません。20年以内に、もっと変換効率が高く、美観に優れ、格安な製品が登場することが確実視されているからです。
アフターメンテナンスは、家が存続する限り続けることをお約束します。住む人の幸せを心から願う家づくりですから当然の責務です。
一条工務店は、名前が「工務店」ですが大手ハウスメーカーです。断熱性能だけでなく、太陽光発電搭載数、住宅展示場数、そして経営健全度もナンバーワンであると自負されています。
弊社が優っているのは、住み心地を保証するという点だけですが、必ず、「涼温な家」を選択して良かったと思っていただけますよう、精いっぱい努力します。>
昨日、体感ハウスに来られたお客様がこんな質問をされたそうだ。
一条工務店の営業マンが、「涼温な家」では、空調の都合でドアはつけられない。住んだ人が、プライバシーの点で困っているようだと言っていたがどうなのだろうかと。
ドアには、なんの制約もない。脱衣所の入り口にドアを付けず、ロールスクリーンにしている家が何軒もある。寒くないのだから、プライバシーだけ保てるならそうした方が合理的で気持ちがいいからだ。
必要なら、簡単に後付けできる。
一条工務店か、「涼温な家」か、迷われている方は、ぜひ体感に来ていただきたい。
「ダントツの断熱性能」と床暖房、太陽光発電搭載は、住む人のためというよりも営業上の都合なのではなかろうか。
床暖房は、冬だけのものである。四季快適、とくに夏の涼しさを体感されると、迷いは吹っ飛んでしまうに違いない。
松井 修三
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