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『新型コロナウイルス対策』 松井修三氏のエッセイ集より
いい家をつくる会 前会長 松井修三氏の書かれたエッセイを転載させて頂きます。
「いい家」をつくる会 http://www.ii-ie.com/column_new.html
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルス(以下コロナ)対策をどうすればよいのか、日を追うごとにその重大さは増すばかりである。
「いい家」をつくる会では、4月8日開催予定のセミナーを中止とした。マツミハウジングでは、完成見学会を当分の間は中止し、勉強会は個別対応に切り替えている。
コロナ対策の一つに「換気」の大事さを指摘する専門家が多い。
「涼温な家」の自宅では、来客時には換気量と排気量をアップに切り替えて、お客様が帰られてからもその状態を約2時間維持している。
家の中の空気が、外の空気と入れ替わるために必要な時間だからだ。
専門家たちは、たぶん「窓開け換気」を前提にしていると思われる。
それでは、外気温が10度以下の時では、部屋の中が一挙に寒くなり不快になってしまうし、花粉症の人はたまらない。
「換気が主、エアコン(冷暖)は従」とする「涼温な家」では窓を開けなくても、快適さを維持しながら、必要な換気を行うことが可能だ。
機械換気の大事さを訴えている松井祐三著「だから「いい家」を建てる。」には、子供がインフルエンザに罹って部屋のベッドで激しく咳とくしゃみをしているという想定で、換気経路の説明がされている。
インフルエンザとコロナは違うものだろうが、大いに参考になると思う。
これから家を建てる人は、まず、機械換気が住み心地(健康)にもたらす影響について学ぶことをお薦めしたい。
拙著「家に何を求めるのか」の「第三種換気の不都合な真実」、「これからは全館空調の時代?」をぜひお読みください。
私はコロナの発生を知ったときから、家族に執拗に言い続けている。
「幸いなことに、涼温な家に住んでいるのだから、手洗い、うがいを徹底するように」と。